FTCⅢノズル 皆様の住友成形機への理解をより深めていただくために、住友機の各種アプリケーション及びソリューション提案に関してご紹介させていただきます。今回、ご紹介させていただくのはFTCⅢノズルに関してです。 FTCノズル FTCはFine Temperature Controlの略で、ノズル部の温度分布適正化及び大幅な材料費低減・サイクルアップを目的として住友が開発した高精度温度制御方式です。FTCノズルは、2ゾーン温度制御により温度分布が安定するため、糸引き・ノズル詰まりを防止します。スプル樹脂量を削減するとともに、 型開ストロークを減らすことで、サイクルアップにも貢献します。FTCⅢは旧FTC(FTCⅠとFTCⅡ)の優位性を受け継いだ同時に、外観を変更して、容易に脱着が可能となっており、メンテナンス性が向上し、機械停止時間を短縮します。 FTCⅢノズルのメリット No.1 スプル樹脂量の削減が可能 長い突き出し量、細径で、細いノズルがプラテン面から、かなり奥まで入るため、スプル樹脂量の削減が可能となります。型開閉ストロークの減少やスプル部の冷却時間が無くなるため、サイクルUPに貢献できます。 No.2 条件幅拡大 2ゾーン温度制御により、ノズル先端の温度が個別に設定できるため、糸引き・ノズル詰まりを防止します。標準ノズルにおける350℃~360℃の条件設定より、FTCⅢの条件幅は345℃~380℃拡大できます。 <成形条件幅の比較(LCP)> No.3 取り付け、取り外しの時間を短縮 旧FTCノズルはヒータ2つを別々に取り付ける必要がありましたが、FTCⅢノズルはヒータの外観を変更したため、組立性が向上し、取り付け、取り外しの時間が削減できます。また、容易に脱着ができるため、ヒータ・熱電対の折損リスクを低減します。 <取り付け、取り外しの時間> 適用範囲 射出ユニットがC160以下のSタイプのスクリュアッシイに搭載可能です。弊社の光学レンズ成型のお客様がFTCオプションを愛用しており、30トン・50トンレンズ機にFTC搭載の実績がおおいです。 詳細な情報が必要な方はぜひ弊社にお問い合わせください。